女性に多い痔です。特に20~40歳代に好発します。
硬い便の排泄や勢いよく出る下痢便などにより、肛門の皮膚が切れて生じます。
裂肛(切れ痔)の治療
原因となる便秘や下痢を防ぎ、傷を治す保存療法が基本となります。肛門括約筋が炎症を起こして肛門が狭くなってしまった場合には手術を行います。手術を必要とするのは、裂肛の患者さんの1割程度です。
保存療法
食生活や排便習慣などのライフスタイルを改善して、痔の症状を悪化させないようにする「生活療法」が中心です。補助的に「薬物療法」も行います。
手術療法
【内括約筋側方皮下切開術】
保存的な治療を行っても、排便時の痛みがひどいときや、一度治っても再発を繰り返すことで、裂肛が肛門狭窄になった場合は、肛門部の狭くなった部分を切開する「内括約筋側方皮下切開術」を行います。 これは肛門の周りの皮膚から、粘膜の下へとメスを挿入していき、狭くなった内括約筋の一部を切開して、肛門を拡張し、病変部がある場合にはその病変部だけを取り除く手術方法です。現在では、これが主流となっています。局所麻酔を行いますが、1〜2分程度の時間ですみ、外来でできる比較的簡単な手術方法です。この手術で肛門が広がり、切れにくくなり、痛みもやわらぎます。
【用手肛門拡張手術】
肛門に指を挿入して、狭くなった肛門を広げる方法です。切開は行いません。
【皮膚弁移動術】