/ 肛門術後の薬について
ロキソプロフェンNa
作用と効果
非ステロイド性の消炎鎮痛剤で、炎症にかかわるプロスタグランジンの産生を抑えることにより、解熱、消炎、鎮痛作用をあらわします。 通常、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎および急性上気道炎の解熱・鎮痛に用いられます。 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液の異常、肝障害、腎障害、心機能不全、アスピリン喘息またはその既往歴
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。 通常、成人は1回1錠(ロキソプロフェンナトリウムとして60mg)を1日3回服用します。頓用の場合は、1回1~2錠(60~120mg)を服用します
副作用
主な副作用として、発疹、かゆみ、蕁麻疹、発熱、腹痛、胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐、下痢、消化性潰瘍、小腸・大腸の潰瘍、眠気、浮腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 血圧低下、蕁麻疹、喉頭浮腫 [ショック、アナフィラキシー様症状]
- 発熱、貧血症状、出血傾向 [無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少]
- 発熱、皮膚
- 粘膜が赤く腫れて発疹や水ぶくれができる、眼球結膜の充血 [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
- 尿量減少、むくみ、発熱 [急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎]
- 呼吸困難、全身のむくみ [うっ血性心不全]
コムスタ錠
作用と効果
胃粘膜プロスタグランジンE2増加作用や胃粘膜保護作用により胃粘膜傷害を抑制し、胃粘液量や胃粘膜血流量の増加で血行動態の障害を改善し、炎症を抑え、胃粘膜を修復します。 通常、胃潰瘍の治療、急性胃炎や慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善に用いられます。
使用上の注意
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 妊娠または授乳中 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量
胃潰瘍:通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日3回、朝、夕と就寝前に服用します。 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善:通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を1日3回服用します。 いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、発疹、かゆみ、薬疹様湿疹などの過敏症状、蕁麻疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
- 冷汗、血圧低下、呼吸困難 [ショック]
- 眼と口唇のまわりのはれ、蕁麻疹、呼吸困難 [アナフィラキシー様症状]
- のどの痛み、発熱、倦怠感 [白血球減少]
- 鼻血、歯ぐきの出血、四肢などの皮下出血 [血小板減少]
- 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や粘膜などの黄染(黄色くなる) [肝機能障害、黄疸]
アセトアミノフェン
体水分の移動と末梢血管の拡張により発汗を伴う解熱と、視床と大脳皮質の痛覚閾値の上昇により、熱を下げ、痛みを緩和します。 通常、頭痛、腰痛症、歯痛、変形性関節症などの疼痛、急性上気道炎、小児科領域における解熱・鎮痛などに用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化性潰瘍、血液の異常、肝障害、腎障害、心機能不全、喘息またはその既往歴、出血傾向がある。
妊娠または授乳中
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。頭痛、腰痛症、歯痛、変形性関節症などの鎮痛:通常、成人は1回1.5~5錠(主成分として300~1,000mg)を服用し、服用間隔は4~6時間以上とします。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減され、必要に応じて1日20錠(4,000mg)まで増量されることがあります。 急性上気道炎の解熱・鎮痛:通常、成人は1回1.5~2.5錠(主成分として300~500mg)を頓用します。原則として1日2回までとし、年齢・症状により適宜増減され、1日最大7.5錠(1,500mg)まで増量されることがあります。 小児科領域における解熱・鎮痛:通常、幼児および小児は1回体重1kgあたり主成分として10~15mgを服用し、服用間隔は4~6時間以上とします。年齢・症状により適宜増減され、1日最大60mg/kgまで増量されることがありますが、成人用量(1回最大用量500mg、1日最大用量1,500mg)を超えることはありません。 本剤は1錠中に主成分200mgを含有しています。 いずれの場合も空腹時の服用は避けてください。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
セファクロル
この薬の作用と効果について 術後の創部感染予防に使用します セフェム系の抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。 通常、皮膚科領域、外科領域、呼吸器、尿路、眼科領域、耳鼻科領域、歯科・口腔外科領域など広い範囲の感染症の治療に使用されます。
- 通常、成人および体重20kg以上の小児は、1回1カプセル〔主成分として250mg(力価)〕を1日3回服用しますが、重症などの場合は1回2カプセル〔500mg(力価)〕を1日3回服用します。治療を受ける疾患や年齢・体重・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 飲み忘れた場合は、気がついたときにすぐに飲んでください。あとは指示どおりの時間に飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
主な副作用として、発疹、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、発熱、リンパ腺腫脹、関節痛、貧血、黄疸、吐き気、下痢、腹痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 息苦しい、全身の発赤、眼や口唇のまわりのはれ[ショック、アナフィラキシー]
- むくみ、けん怠感、尿量が減るまたは尿が出ない[急性腎不全]
- 動悸や息切れ、発熱、のどの痛み、歯ぐきの出血[汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少]
- 高熱、水ぶくれ、眼や口など粘膜のただれ、全身の発赤[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
- 発熱、から咳、息苦しい[間質性肺炎、PIE症候群]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
酸化マグネシウム
この薬の作用と効果について 便を柔らかくして排便時の痛みと排便困難の緩和目的 胃内で制酸作用により胃酸を中和するとともに、腸内では水分の再吸収に抑制的に働き、腸管内容物が膨張し、腸管に機械的な刺激を与え排便を容易にします。 通常、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸と症状の改善、便秘症の治療、尿路蓚酸カルシウム結石の予防に用いられます。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症がある。
- 妊娠または授乳中
- 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量
緩下:通常、成人は1日主成分として2gを3回に分けて食前または食後に服用するか、または就寝前に1回服用します。
生活上の注意
- 大量の牛乳などで、腎臓でのカルシウムの再吸収が増加し、高カルシウム血症(初期症状は口渇、多尿、意識障害など)などが現れることがありますので、大量の牛乳やカルシウムサプリメントなどをとらないでください。
- まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
- 吐き気・嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくくなる、体がだるい、傾眠(眠気でぼんやりする、うとうとする)[高マグネシウム血症] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
ヘモナーゼ
痔治療薬(内服薬) 肛門の周囲や内部などの血流などを改善して腫れ(浮腫)を改善することで痔核による出血、痛み、かゆみなどを改善する薬 効能・効果 • 肛門部手術創 • 痔核の腫脹の緩解 • 痔核の出血の緩解 • 痔核の疼痛の緩解 • 痔核の痒感の緩解 • 裂肛の腫脹の緩解 • 裂肛の出血の緩解 • 裂肛の疼痛の緩解 • 裂肛の痒感の緩解
主な副作用
下痢 、 便秘 、 食欲不振 、 過敏症 、 発疹 、 発赤 、 悪心 、 嘔吐 、 胃部不快感 、 血痰 、 出血傾向 用法・用量(添付文書全文) 1回1錠を1日3~4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
副作用
(添付文書全文) 総症例486例中、副作用が報告されたのは8例(1.6%)であった。その主な症状は、下痢3例、胃腸障害(食欲不振、吐き気等)4例、口腔内不快1例であった(再評価結果)。
その他の副作用
1.過敏症:(0.1~5%未満)発疹、発赤等[症状が認められた場合には、投与を中止する]。
2.消化器:(5%以上)下痢、便秘、(0.1~5%未満)悪心、食欲不振、嘔吐、胃部不快感等。
3.血液:(0.1%未満)血痰等の出血傾向。
乙字湯
乙字湯(オツジトウ)という方剤です。痔の炎症をおさえ、また便通をよくします。体力が中くらい以上で、便秘がちの人に向いています。 用法 成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する
【重い副作用】 めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください • 間質性肺炎 から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。 • 偽アルドステロン症 だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。 • 肝臓の重い症状 だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
【その他】 • 胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く、腹痛、下痢 • 発疹、発赤、かゆみ • 肝機能値の異常
プロクトセディル
炎症をとるヒドロコルチゾンを中心に、数種類の有効成分が配合されています。それらがいっしょに作用することで、効果が高まります。痔の不快な症状がやわらぎ、排便時の肛門の負担も軽くなります。痔の治療に広く処方されています。
• ヒドロコルチゾン:ステロイド薬の一種で、腫れをひく強い作用があります。
• ジブカイン:局所麻酔作用があり、痔の痛みやカユミをとります。
• エスクロシド:出血をおさえます。
• フラジオマイシン:細菌を殺菌する抗生物質です。細菌感染を防ぐ意味合いもあります。
通常成人1回1個を1日1~3回肛門内に挿入する。 長く続けていると、肛門周囲の真菌(カビ)が増殖してきて、真菌症を起こすことがあります。不潔にしていると生じやすいですから、患部をいつも清潔にしておきましょう。通常の使用範囲でしたら、飲み薬のステロイドにみられる全身の副作用はまずありません。
ボラザG
この薬の作用と効果について
直腸・肛門部に生じたはれや血液循環障害を改善し、傷の治りをたすけ組織の修復を促進します。また、表面麻酔作用を示すことにより、直腸・肛門部の痛みを抑えます。
通常、痔核(いぼ痔)に伴う症状(出血、痛み、はれ)や裂肛(切れ痔)に伴う症状(出血、痛み)の軽減に用いられます。 本剤は、1容器(2. 4g)中に次の成分を含有する。
トリベノシド………………271.2mg
リドカイン………………… 54.2mg
添加物として白色ワセリン、中鎖脂肪酸トリグリセリ ド、ミツロウを含有する。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。食べ物などで、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患、慢性関節リウマチがある。
• 妊娠または授乳中 • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
トラムセット配合錠
主成分: トラマドール塩酸塩(Tramadol hydrochloride) アセトアミノフェン(Acetaminophen)
剤形: 淡黄色の錠剤、長径15.5mm、短径6.3mm、厚さ5.5mm
シート記載: (表)トラムセット配合錠、トラムセット、J-C T/P
(裏)Tramcet、トラマドール塩酸塩 37.5mg、アセトアミノフェン325mg
この薬の作用と効果について
中枢神経系に作用し、鎮痛作用を示します。 通常、非オピオイド鎮痛剤で治療困難な非がん性慢性疼痛、抜歯後の疼痛の治療に用いられます。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 • 息苦しい、蕁麻疹、意識がもうろうとする[ショック、アナフィラキシー] • 呼吸が浅く速くなり、呼吸をしにくい[呼吸抑制]
• けいれん[痙攣]
• 意識がうすれる、考えがまとまらない、判断力が低下する[意識消失]
• この薬の使用を中止しようとしてもやめられずに使用を続けたくなる[依存性]
• 高熱(38℃以上)、眼の充血、口や唇のただれ、顔や全身が赤くなる[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症]