ID NOW

当日すぐ結果が出る新型コロナ遺伝子検査装置 ID NOW 導入のお知らせ

当院の発熱外来では、2021年11月4日より、 13分以内で陽性陰性の判定を正確にできるの等温核酸増幅装置アボット社の ID NOWを導入しました。 この検査装置は、米国のアボット ダイアグノスティックス メディカル株式会社製で、SARS-Cov-2核酸検出検査をNEAR法(等温核酸増幅法)により実施します。 NEAR法は、遺伝子増幅方法を用いており、短時間で結果がでます。この検査はPCR検査と同等の高感度(PCR法と陽性一致率 93.3%、陰性一致率98.4%とほぼ同等の精度)の遺伝子検査として、日本の厚生労働省でも承認済みの信頼性の高い検査法です。 これにより患者様へ1-2時間以内の結果通達が可能になりました。今後コロナ感染症第6波やインフルエンザ感染症の流行も懸念されますが、コロナ遺伝子検査装置とインフルエンザ抗原検査を使用し素早く診断が可能となりました。

ID NOW Q&A

Q1:唾液の検査ですか、鼻の検査ですか?

A:ID NOWは左右両方のお鼻に2.5cmほど綿棒を入れて、4、5回こちょこちょと回転させつつ鼻汁を擦り取ります。どうしても鼻での検査ができない方の場合は、唾液でのPCR検査を行います。その場合結果が出るのは翌日昼過ぎになります。

Q2:変異株でも正しい検査結果が出ますか?

A:ID NOWはスパイクのタンパク質の遺伝子ではでなく、変異しにくいRdRp遺伝子領域を分析しますので、英国型や南アフリカ型などの変異株に対しても検出性能に問題ありません。また、他のウィルスとの交差反応による偽陽性も考えられません。

Q3:PCR検査と本当に同等の精度なのでしょうか?

A:以下、アボットのHPより抜粋します。 >米アボットは、新型コロナウイルス簡易検査キット「ID NOW」の精度を評価する臨床研究3件の中間結果を発表した。米国の診療所からの臨床データでは、既存のラボ向けPCR検査と比較して、陽性一致率(感度)は94・7%以上、陰性一致率(特異度)は98・6%以上。他社のPCR検査と同等の精度があるとした。感染から早期であるほど検出率が高いことも確認した。 >米国応急診療所(アージェント・ケア)5カ所で行われた計256例の検査結果では、米疾病予防管理センター(CDC)で使われているPCR検査パネルとの比較で、ID NOWは陽性一致率94・7%、陰性一致率98・6%だった。 ID NOWの検査の精度はPCR検査と同等と考えられます。 ただし、血がたくさん混じった場合や膿のように濃い鼻水の場合は結果がうまく出ない場合がありますので、それらに留意をしつつ検査を行わせて頂きます。